ふたりぽっち
リン…リン…
まるで呼ばれているかのように
音のする方へ導かれていく。
鈴の音が鳴り止んだと同時に
ブランコの前にぐったりとなった
真珠色の鈴をしたさっきの猫が目に入った。
駆け寄り、近付くと猫は目を見開いた。
―可愛いのは自分―
後退りした片足が水溜まりに浸かる。
―そんな自分が好きだから同情する―
声が何十にも重なっていく。
―愚か者、―
まるで呼ばれているかのように
音のする方へ導かれていく。
鈴の音が鳴り止んだと同時に
ブランコの前にぐったりとなった
真珠色の鈴をしたさっきの猫が目に入った。
駆け寄り、近付くと猫は目を見開いた。
―可愛いのは自分―
後退りした片足が水溜まりに浸かる。
―そんな自分が好きだから同情する―
声が何十にも重なっていく。
―愚か者、―

