12月26日
しばらくの沈黙の後、電話口から聞こえた声。


「...ごめん。さよなら」


そこですぐに電話を切ってくれればいいものを。

なかなか切ってくれないのはきっと、私の言葉を待っているから。

でも私はもう、何も言えない。


だってここで何か言ったら、泣いているのがわかってしまうから。

彼に最後のお願いをした後から、涙が止まらなかったのだ。


でも、泣くのはずるいとわかっているから。

泣いたら彼は、困ってしまうから。

だから、気づかれないように。


結局私は何も言えなくて、そして彼は、電話を切った。

そして私は、声をあげて泣いた。
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