キラキラ輝く夜
「俺は何度か若菜を見たよ。でも、隠れてた」


「えー!何で?酷いですよ」


私は幹也先輩の腕を掴み、ブンブンした。

掴んだ私の手に幹也先輩が自分の手を重ねた。


暖かい手だ。


「ちょっと意地悪しちゃった。ごめんね。今日までいっぱい楽しみにしてもらいたかったんだよ」


重ねた手を繋ぎ直した。

わっ!恋人繋ぎだ!指が絡まっている!


こんなことされたら、ふにゃふにゃになりますって!


「あれ?若菜、顔の筋肉がたるんでいるよ」


空いている手で私の頬をつつく。


「今日の幹也先輩、甘過ぎます」


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