キラキラ輝く夜
違う?予約したのは幹也先輩じゃないのかな?


「えっと、どういうことですか?」


「俺の兄貴が予約したんだよ。だけど、兄貴の彼女が違うところを予約したらしく、ダブったから俺にどうか?って来たんだ。誰か誘いたい子がいるならって」


「それであたしを?」


「うん。それを聞いた時に若菜の顔が浮かんで、誘ったら喜ぶだろうなと思ってね」


少し前を歩く幹也先輩の顔を見たくて、急いで横に並ぶ。

隣りに来た私に気付いて、優しく笑う。


「とっても嬉しいです!あの時のメール、何度も読み返しました。嘘じゃないかと」


「嘘なわけないだろ?何で疑うんだよ?」


「でも、あれから今日まで一度も大学で会わなかったら、騙されていたらどうしようかと不安になって」



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