キラキラ輝く夜
「良かった」


「何がですか?」


「俺も若菜が好きだから」


「えっ?嘘・・・」


私は食べようと口元に運んだケーキを白いテーブルの上に落としてしまった。


幹也先輩が笑いながら、拾ってくれる。


「嘘じゃないよ。俺が好きなのは若菜だよ」


「幹也先輩ってそんなに恥ずかしいことをさらりと言う人でしたっけ?」


あまり感情を出さない人だと思っていた。


「今までは違ったけど、若菜の前では我慢しないで思ったことは何でも言うことにした」


「それは何で?」


「きっとどんな俺でも受け入れてくれると思ったから」


うん。幹也先輩は私のことをよく理解してくれている。


私はどんな幹也先輩でも好きだ。




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