キラキラ輝く夜
「先輩じゃなくちゃ、ダメなんです。先輩がいいんです」


幹也先輩はちょっと困った顔をして、小さくため息をつく。


「それなら、仕方ないね。おひとりさまを頑張って」


「えー、変な応援しないでくださいー」


「アハハー!」


意外に大口開けて笑う先輩に私はさらにときめいた。

そして、決心した。


幹也先輩が彼女作らないなら、私もおひとりさまでいようと。


「いいですよー。おひとりさまでいますから」


「うん。頑張って」


意味不明な応援をされて、私は今日までおひとりさまを貫いてきた。


彼女募集中の男の多いサークルだから、それなりに誘われることがあったけど、「おひとりさまを貫きます!」と断り続けた。


だって、幹也先輩も「おひとりさま」仲間だから。
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