甘い恋の始め方
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「おはよ~」
加奈が部屋に入ってきた。
毎朝入ってくるとお決まりのように理子の元へやって来る。
「おはよー、ねえ知ってる?」
「なにを?」
「副社長、上海へ出張しているんだって」
「そのこと――」
そう言ってしまってからハッとなる。
「ふふーん。彼とは連絡を取り合っているわけだ」
「彼」を強調した加奈はにんまり笑顔になる。
それから理子の肩をきれいにフレンチネイルされた指先でツンツンと突っつく。
「ちゃんと話してよ。ランチはどこへ行こう」
「わかったけど、一緒にランチに行けないの。スマホが壊れちゃったから行ってこなきゃ」
「そうなの? 残念。じゃあ、夜は空いている?」
「大丈夫よ」
「OK~ じゃあ、美味しいものを食べに行って告白タイムね!」
(告白タイムって……それほどの話はないのに)
加奈は他の社員にもおはようの挨拶をしながら、自分の席に着いた。
「おはよ~」
加奈が部屋に入ってきた。
毎朝入ってくるとお決まりのように理子の元へやって来る。
「おはよー、ねえ知ってる?」
「なにを?」
「副社長、上海へ出張しているんだって」
「そのこと――」
そう言ってしまってからハッとなる。
「ふふーん。彼とは連絡を取り合っているわけだ」
「彼」を強調した加奈はにんまり笑顔になる。
それから理子の肩をきれいにフレンチネイルされた指先でツンツンと突っつく。
「ちゃんと話してよ。ランチはどこへ行こう」
「わかったけど、一緒にランチに行けないの。スマホが壊れちゃったから行ってこなきゃ」
「そうなの? 残念。じゃあ、夜は空いている?」
「大丈夫よ」
「OK~ じゃあ、美味しいものを食べに行って告白タイムね!」
(告白タイムって……それほどの話はないのに)
加奈は他の社員にもおはようの挨拶をしながら、自分の席に着いた。