恋踏みラビリンス―シンデレラシンドローム―


それが間違っているって佐和ちゃんにも何度も言われたし自分でも分かっていたけど、彼氏ができるたび、同じ事を繰り返していた。
そういう恋愛しかできなかった。

そんな私を見て佐和ちゃんは何百回とため息をついて、ダメ男製造工場と私の肩書を作っていたけれど、本当にその通りだと思う。

告白されて嬉しくて付き合って。
尽くして余裕を持たれて浮気されて、挙句うざいと捨てられて。

そんな、恋愛と呼べるのかも分からない恋愛を何度も繰り返したとなれば、もう私側に問題があったとしか思えない。

そういう男を引き寄せてしまう体質なのか、それとも私が本当にダメにしてしまっているのか、その両方なのかは分からないけれど。

そういえばいつか、和泉くんが私の事をなにか言ってたなと思い出す。

私の体質だとか性質が、シンデレラで言う意地の悪い継母だとか姉を引き寄せてるんだろって。
だからまずおまえが変われみたいな事を言われたのは、居候させてもらってすぐの頃だ。

「だけど、今回は違うでしょ。今まで割ってきた風船と訳が違う。
莉子が今割って欲しいって持ってきたのは、和泉への恋心が詰まった風船だもん」
「でも、私が勝手に期待しちゃってるから……」
「それも、話聞く限り、和泉の態度は誰が相手でも期待するレベルだと思うけど。
完全に特別扱いしてるじゃない」


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