人知れず、夜泣き。

 「・・・桜は・・・どうしたいの??」

 悟が、ワタシたちの関係の終わりを、ワタシに委ねた。

 ズルイよ、悟。

 別れたくないに決まってるじゃん。

 だって、好きだったもん。 一方的にワタシだけが考えていた事だけど、結婚だって悟とするんだって思ってたもん。

 でも、もう無理じゃん。

 ワタシだけが好きでいてもしょうがないじゃん。

 ワタシに言わせるなんて・・・悟は悪魔だ。



 「・・・・・・別れよう」

 「・・・・・・うん」

 ワタシたちの3年は、こんなにもあっさりと、終わった。
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