『イロモノなアタシⅡ 小鬼更正計画』
会社に戻り、先輩にその事を話してみる。
「もしかしてとは思うんですが、あの2人がそういう関係では」
「少なからずそういう要素はあるんじゃないかな、キス事件の時も見ていたけれど、あれは秀一郎君がやらせている可能性が高いね」
「戦略かとカン違いしてました」
派手に売り出すためなら何でもする、そんな計算高さが秀一郎にはあった。
万里也はそれに従って、わざと粗暴な振る舞いをしているのだろう。
「主従関係みたいな感じでしょうか」
「そうだね、秀一郎君が主で万里也君が従。まあ、最近の女の子が好みそうな関係だし、いいんじゃないかなと思うよ」
「でも、心配なんですよね。手首にアザもあったし」
「理由は何となく分かるな、MHKの1件で万里也は何もしなかったから、お仕置きでもしたんだろうね」
素敵な先輩から『お仕置き』という単語を聞き、ドキっとさせられる。
この人も謎があるんだ、あの大きなヒールについての。
そんな行為をしていたとは思えない爽やかな微笑みにつられ、あいまいな笑顔を浮かべるあたし。
「もし危ない事があるようなら、僕も注意するから。あ、それと次の仕事の依頼があるんだけど……」
「もしかしてとは思うんですが、あの2人がそういう関係では」
「少なからずそういう要素はあるんじゃないかな、キス事件の時も見ていたけれど、あれは秀一郎君がやらせている可能性が高いね」
「戦略かとカン違いしてました」
派手に売り出すためなら何でもする、そんな計算高さが秀一郎にはあった。
万里也はそれに従って、わざと粗暴な振る舞いをしているのだろう。
「主従関係みたいな感じでしょうか」
「そうだね、秀一郎君が主で万里也君が従。まあ、最近の女の子が好みそうな関係だし、いいんじゃないかなと思うよ」
「でも、心配なんですよね。手首にアザもあったし」
「理由は何となく分かるな、MHKの1件で万里也は何もしなかったから、お仕置きでもしたんだろうね」
素敵な先輩から『お仕置き』という単語を聞き、ドキっとさせられる。
この人も謎があるんだ、あの大きなヒールについての。
そんな行為をしていたとは思えない爽やかな微笑みにつられ、あいまいな笑顔を浮かべるあたし。
「もし危ない事があるようなら、僕も注意するから。あ、それと次の仕事の依頼があるんだけど……」