『イロモノなアタシⅡ 小鬼更正計画』

落ち込んでいると、マンションの前に到着してしまった。


「先輩、起こしましょう」
「うん」


２人は車に乗ると同時に、ぐっすりと熟睡している。


夕べも激しかったからなー、あーあ。


ふと見ると、手をつないでいた。


「本当に、凄い関係なんだね」
「でも、このままでいいんでしょうか？　」


起こすのをあきらめて、車の外で立ち話をする。


「バレなければって所かな、まあ彼らのウリの１つでもあるし」


そう、妖しげな関係に見える彼らは普通の女の子達だけではなく、池袋に集う乙女や、二丁目に集うオカマにも大人気。


店に連れて来てくれと、クミさんからも言われるほど。


「ゲイだってバレたら大変ですね」
「バレないようにするのが、僕らの仕事だよ。あくまでも、そういうウリですからってね」
「ですね」