『イロモノなアタシⅡ 小鬼更正計画』
単に、それは彼が有能だからと信じて疑いもしていなかった。
「現場を見たんですか? ヒロセさん」
「見たよ、俺もね。会議室からABSのプロデューサーと顔を真っ赤にして出て来た所を。前からあいつはそうなんだってよ、芸人の間でも見たヤツが多いし」
頭の中で創り上げていた向島先輩のイメージが、音を立てて崩れて行く。
「相方の大沢さんには悪いけど、そういう話だから」
「あの、この件を広げないで下さい。同じハギモトなんですよ、ヒロセさんも」
「でもね、もう噂になってる。多分、木村専務の耳にも入ってると思うよ」
「ヒロセさん! お願いです、何かの間違いで、本当にそうなのか本人に確認しますから」
きっと、Super ㎡の2人がやらせているんだと、噂には尾ひれが付いているだろう。
皆、あの2人には恨みを持っているから。
「必死だね、本当に知らなかったんだ」
「知りませんでした、恥ずかしい話ですが」
ヒロセさんの前に土下座して、誰にも言わないように頼み込んでからスタジオに戻ると、2人の姿が消えていた。
「現場を見たんですか? ヒロセさん」
「見たよ、俺もね。会議室からABSのプロデューサーと顔を真っ赤にして出て来た所を。前からあいつはそうなんだってよ、芸人の間でも見たヤツが多いし」
頭の中で創り上げていた向島先輩のイメージが、音を立てて崩れて行く。
「相方の大沢さんには悪いけど、そういう話だから」
「あの、この件を広げないで下さい。同じハギモトなんですよ、ヒロセさんも」
「でもね、もう噂になってる。多分、木村専務の耳にも入ってると思うよ」
「ヒロセさん! お願いです、何かの間違いで、本当にそうなのか本人に確認しますから」
きっと、Super ㎡の2人がやらせているんだと、噂には尾ひれが付いているだろう。
皆、あの2人には恨みを持っているから。
「必死だね、本当に知らなかったんだ」
「知りませんでした、恥ずかしい話ですが」
ヒロセさんの前に土下座して、誰にも言わないように頼み込んでからスタジオに戻ると、2人の姿が消えていた。