『イロモノなアタシⅡ 小鬼更正計画』
2人の見張りを依頼して、実家へと急ぐ。


「ただいまーっ! 」


ドタバタと部屋の中に入ると、アトムが飛びついて来た。


「キャンキャンッ! 」
「ごめん、あんたじゃないのよ」


抱き上げて腕の中にアトムを抱きしめると、リビングのドアを開ける。


そこには、正座させられた先輩と仁王立ちになっているお父さん&蘭子さんが居た。


「何、これ」
「昨日、コイツをかっさらって来たの」
「は? 」


蘭子さんが説明を始める。


「あの時、シホちゃんの様子がおかしいのに気付いて、あたしとママの2人でこのヤロウをここに連行したのよ」
「丸1日かけて白状させたわよ、娘に何をしたか。あんた、本当に大丈夫? 」
「いや、危機一髪でしたけど」
「良かったぁー、24年もクモの巣張るほど守り通して来たものね」


余計なお世話だ、しかし、オカマのカンの鋭さって凄いな。


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