『イロモノなアタシⅡ 小鬼更正計画』
迎えた翌朝、いったんマンションに戻り、2人を学校へ送り届ける途中、会社から電話が入る。


『大沢さん、今日の昼頃に大虎 かつお師匠がお見えになるから、super ㎡の2人を連れてお迎えに伺って下さい』
「わかりました」


後部座席では、万里也が笑っていた。


見てなさい、笑ってられるのも今のうちよ。


まあ、この子達には罪が無いけど。


今まで振り回してくれてありがとうね、お礼はたっぷりさせてもらうから。


「なあ、デブス1号」
「何ですか? 」
「向島のボケは逃げたんか? 」
「さあ? 知りません」


逃げてなんか無い、ちゃんと実家に居るわよ。


「万里也君、今までお世話になりました」
「ええ心がけやな、デブスの割に」
「後任には、もっと優秀な人間が来るといいですね」
「せやな、お前みたいなんが居るとウザイし」


でしょうね、あームカつく。


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