『イロモノなアタシⅡ 小鬼更正計画』
「お帰り、志穂」
「ただいまー、先輩は? 」
「今、寝てる。丸2日寝てないもの」


見ればリビングのソファで先輩は目を閉じていた、この2日ヒゲを剃っていないから何だかこんな顔を見るのも新鮮。


「こんなウリセン見つけたら、放っておかなかったのに」
「お父さん、その時ホストに夢中だったじゃない」
「そうだったわー」


危うく先輩が新しいパパになるところだったよ、もし見つけてたら。


蘭子さんが入れてくれた紅茶を飲み、作戦の最終確認を行う。


「お店に3人を連行するのよ、Super ㎡はロッカーに監禁するから大丈夫」
「大人しく従うかなあ、あの2人が」
「あたしにかかれば、どんなワルでもチビるわよ」


鴨川キング様、お願いしますよ。


「大虎 かつおは、客席でおもてなしするわね」
「あ、そうそう、ムコちゃんがカメラの手配してくれたわよ」
「それ、どういう話? 」
「TVグジのスタッフを呼んだの、ドッキリ企画だって」


カメラまで入るんですか、これ。


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