『イロモノなアタシⅡ 小鬼更正計画』
「えー、本日は年の瀬のお忙しい中お集まり下さいまして、誠にありがとうございます。さて、ここに集った7組の中で、最も面白い漫才をするコンビを決める立場といたしましては……」


長いアイサツを聞き飽きたのか、審査員ダウンナウン竹本さんがツッコミを入れる。


「師匠、長いですわー皆、飽きてますーっ! 」
「やかましいっ、まあ、そんなワケでしてこれにて……」


歓声が再び上がる、そう、出番を決めるためのクジ引き。


出番は大事な要素でもある、トップバッターで出場するのが1番苦しい。


会場があたたまっていないし、観客もかまえているから。


「トップパッターは……Super ㎡! 」


秀一郎のひいたクジは1番。


「2番は……マージナルっ! 」


そしてトリの7番目を獲得したのは、ヒロセさんとまーちゃ子のコンビ『ヒロまちゃ』。


順番から考えると、最後に近い方が有利だけれど、トリは厳しいはずだ。


「では、トップバッターのSuper ㎡に出ていただきましょうっ! 」

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