『イロモノなアタシⅡ 小鬼更正計画』
やっぱり、満点というワケには行かないが、それでも手を振って観客の声に応える余裕を見せている。
「続いてはーっ! マージナルっ! 」
シャングリラの皆は手にしたポンポンを振り回して、紫色の歓声を上げた。
敬介はポケットの中に手を入れて、何かを握りしめてから深呼吸をする。
頑張れ、あたしも皆も応援してるから。
「どうもー、マージナルですー」
「普通なアイサツだ」
「普通って、漫才なんだからさ、じゃあお前何かあるわけ?」
「あるよー、どうもー、イケメンと厚揚げですーっ、まぁ今日はね、こうしてMANZAIーGPに出場しているわけですが、本当は出たく無かったんですよ、ホラ俺は見た目もそこそこいいし、相方は大した事無いから、並んで仕事するとかわいそうでしょ。俺は相方が大好きだし、愛してるから」
珍しく長台詞をこなし、真島さんにガバッと抱きつく。
「厚揚げとかはまだいいし、大した事無いのも分かるけど、最後の愛してるって……」
「告白」
「キモっ! お前やっぱり」
お尻を押さえる真島さんに、会場はわいた。
「変な意味じゃなくて、相方として人生の後半を共に生きて来てるから」
「ならいいけどさ、後半ってもうすぐ死ぬみたいだぞ」
「続いてはーっ! マージナルっ! 」
シャングリラの皆は手にしたポンポンを振り回して、紫色の歓声を上げた。
敬介はポケットの中に手を入れて、何かを握りしめてから深呼吸をする。
頑張れ、あたしも皆も応援してるから。
「どうもー、マージナルですー」
「普通なアイサツだ」
「普通って、漫才なんだからさ、じゃあお前何かあるわけ?」
「あるよー、どうもー、イケメンと厚揚げですーっ、まぁ今日はね、こうしてMANZAIーGPに出場しているわけですが、本当は出たく無かったんですよ、ホラ俺は見た目もそこそこいいし、相方は大した事無いから、並んで仕事するとかわいそうでしょ。俺は相方が大好きだし、愛してるから」
珍しく長台詞をこなし、真島さんにガバッと抱きつく。
「厚揚げとかはまだいいし、大した事無いのも分かるけど、最後の愛してるって……」
「告白」
「キモっ! お前やっぱり」
お尻を押さえる真島さんに、会場はわいた。
「変な意味じゃなくて、相方として人生の後半を共に生きて来てるから」
「ならいいけどさ、後半ってもうすぐ死ぬみたいだぞ」