『イロモノなアタシⅡ 小鬼更正計画』
さっきのsuper ㎡のおかげで会場は盛り上がっているし、これならイケるのではないだろうか。


「死ぬかも知れない、だって俺、今幸せだから」
「なにそれ、彼女でも出来た? 」
「うん」
「彼氏じゃなくて、彼女で間違いないな? 」


うなづく敬介、まさかあたしをネタにしてるんじゃないでしょうね。


「どんな子よ? モデルとかグラビアとかアイドル? 」
「まあ、アイドルかな」「誰? 」
「身長が約5フィートで体重が200パウンドの可愛い子」
「また理系な単位使うなーっ、フィートとかパウンドとか。身長のワリに体重重くない? 」


誰よ、200って言ったらすさまじく重いよ。


「頭もいいし、オセロとかやってもすぐに負けるんだ」
「見た目は? まあアイドルだから可愛いいだろうけど」
「髪の毛はピンクで、色白で、目はパッチリしてるし、足なんか折れそうに細い」
「ちょっと待って、体重すごいだろ、今気づいたけどさ、それで足が細いっておかしくないか? 」
「ロケットエンジンを装着すれば、空飛べる。だから賞金の1千万全部ちょうだい、NASAに注文するから」
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