『イロモノなアタシⅡ 小鬼更正計画』
「怖いカオしないでちょうだい、志穂ちゃん。ブドウジュースよ、ジュース」
「大丈夫なの? 未成年なんだから」


ボトルを奪い取ると口から匂いをかいで、確認する。


うん、アルコール臭はしない、これなら大丈夫だろう。


「お酒じゃないね、どうぞ」
「私の仕事よ、ココの責任者でもあるんだから、心配しないで。それに、まだお医者さんからOK出てないもの、だからお付き合いしてコレにしてるの」
「大丈夫なの? 手術とか」


そう聞き返すと、秀一郎があたしの顔を見る。


「手術て、何か病気あったんか? 」
「ちょっとね、心臓をやってるのよ。ボクちゃん、お父さんとお母さんは大事にしましょうね」


ママに言われ、コクンとうなづく秀一郎。


素直じゃない、あんがい。


「いつなの? 予定は」
「1月よ、まあ3日入院だけだし足から管を入れるだけだからー、イケメンのお医者さんに、オホホ」


下ネタ出さないでよ『別のモノのほうがいい』とか。

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