克服ブラックベリー
あの後色々買い物をらした後
私達はカフェでお喋りしてた。
「お喋りなんて、久しぶり…」
「あたしもさ…ぶっちゃけ、女の子とこうして話すの始めて」
肩をすくめて、苦笑いしながら言う。
「え?」
清羅さんの意外な一面に、思わず聞き返してしまう。
「あたしさ、清哉と幼馴染で
小さい頃からずっと一緒にいたのね?
清哉って何故かモテるから、あたしは女子に好かれることなく…てこと。」
さみしそうに視線を少し下に落とす。
「私は、清羅さんに連れ出してもらってすごく嬉しかったですよ!」
「えっ………ほんと?」
大きな目から、涙が零れ落ちそうになる
「はい!」
「う……うぅっ…………優真ちゃぁぁぁん!」
清羅さんは、また抱きつく。
ぎゅーっと締められて苦しいけど
なんだか嬉しくて、心がポカポカする。
「あたしのこと名前で呼んでよ!」
「え、えっと………」
「か・れ・ん!」
私、記憶力ないの。って笑って言う。
「か、華恋ちゃん…」
「うん!よろしくね!
あたしは一足先に、優真って呼び捨てで呼ぶから!」
「ありがと!でもね
”ゆうま”じゃなくて”ゆま”だよ」
「あ、そうなの!!ごめん!」
「ううん、大丈夫だよ!」
華恋ちゃんって、可愛いし性格も良いし
頭も良さそうで、運動神経もあるっぽいのに
なんで女友達がいないんだろ…
嫉妬されて孤立する、って本当にあるんだな…
「……っていうことは、
華恋ちゃん、織海くんと付き合ってるの?」
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