恋箱。


そもそもアタシ、葵が風俗の世界に首を突っ込んだのはまだ幼い16才のトキだった。




今でこそ厳しい年齢チェックも当時は甘くって、免許証の生年月日をコピーしてちょっといじる。



「今再発行中なんです。コピーしかなくって!!」

なんて言ってれば簡単に通った時代。





一人暮らしをするためにお金が必要だった。





大好きな人を待つために。






間違った方法だって分かってたけど……でも!!







子供だった葵には……他に方法が浮かばなかったんだ。



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