Bitter Sweet
「おはよ。」

次に目が覚めると、もう部屋は明るかった。
その光が上半身を起こした高梨の後ろから射し込んできて、ちょっと眩しい。

「…はよ。」

ちょっと目をこすると、指が少し黒ずむ。

「あー…マスカラ落ちてる。」

っていうか、メイクも落とさずお風呂も入らず寝ちゃったんだ。

今更ながら、ふー、と溜息が出る。

だって、ね。
肌がボロボロになったらカッコ悪い。
高梨、肌めっちゃキレイなのに。

じっと高梨を見ると、

「一緒にお風呂入る?」

ニンマリと意地悪顔。

「…嫌。」

即答する私に、高梨はププっと噴き出す。

「恥ずかしがるなんて、カワイーね?もう見てないトコなんてないのに。」

……!!

カァーっと一気に頬が熱くなるのを感じながら、

その顔を見られたくなくて高梨の胸におデコをつけた。

「…エロ蓮。」

悔し紛れに呟くと、

「ひかりにだけだから安心していいよ?」

甘い言葉を囁きながら、キュッと抱き締めてきた。

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