Bitter Sweet
ひかりを抱きつくした後、
オレ達は2人で風呂に入った。
湯船の湯は乳白色に染められ、ほんのりムスク系の甘い香りが立ち込める。
狭いながらも、湯船の中でオレの足の間にひかりが挟まるようなカタチで体育座りをし、オレは後ろからやんわりと彼女を抱きしめながら、今後のオレ達のことをぼんやりと考えていた。
「なぁ。オレ、やっぱ今度合コンとか誘われたら、言うわ。彼女いるって。」
ひかりはゆっくり振り向いて、オレの目をまっすぐ見つめてきた。
「…うん。分かった。私ももう、そこは隠さない。」
「オレは言ったっていいんだけどな。彼女はひかりだってことも。」
「それはダメ。」
「……。」
いや、分かってるけどさ。
「やっぱりね、社内恋愛はその…将来も決まってないうちからバラすもんじゃないと思うし。」
「将来?」
「だって、もしもよ?別れちゃったりしたら、自分達はもちろん、周りだって気まずいじゃない。」
「なんだよ、そんなの考えてんの?」
ムッとしながら、ひかりを見た。
すると、少し気まずそうにしながら、また前を向いてオレを見ずに言う。
オレ達は2人で風呂に入った。
湯船の湯は乳白色に染められ、ほんのりムスク系の甘い香りが立ち込める。
狭いながらも、湯船の中でオレの足の間にひかりが挟まるようなカタチで体育座りをし、オレは後ろからやんわりと彼女を抱きしめながら、今後のオレ達のことをぼんやりと考えていた。
「なぁ。オレ、やっぱ今度合コンとか誘われたら、言うわ。彼女いるって。」
ひかりはゆっくり振り向いて、オレの目をまっすぐ見つめてきた。
「…うん。分かった。私ももう、そこは隠さない。」
「オレは言ったっていいんだけどな。彼女はひかりだってことも。」
「それはダメ。」
「……。」
いや、分かってるけどさ。
「やっぱりね、社内恋愛はその…将来も決まってないうちからバラすもんじゃないと思うし。」
「将来?」
「だって、もしもよ?別れちゃったりしたら、自分達はもちろん、周りだって気まずいじゃない。」
「なんだよ、そんなの考えてんの?」
ムッとしながら、ひかりを見た。
すると、少し気まずそうにしながら、また前を向いてオレを見ずに言う。