彼は姫の飼育係?



「本当に華ちゃん美人さんねぇ~」
「朱莉にも分けてほしいー」
「朱莉ちゃんも充分美人よ」
「七菜子さんだけです、そう言ってくれるの」


人の気配を漂わせない場所に、立派なドアは存在した。


━ VIPS。
と入口のドアにかけられた看板。

中は、想像以上に広く白を基調とした家具も揃えられていて、外とは全く世界が違っていた。


そこに案内されたあたしは、
長いソファーに座らされ、両端には美人さんが2人。


あたしの左側にはストレートのロングヘアーの2年生、仙崎 朱莉。
右側にはセミロングヘアーの3年生
、北川 七菜子。


2人ともあたしを見つめるから
目のやりどころに困る。



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