眼鏡の奥に潜む甘い甘い悪魔



『……なんで眞田が泣いてんの』



『………っ…ごめんなさい。悲しくて…城田くん。そんなこと聞かれたく…なかったですよね』



『……泣くなよ。今は、もう吹っ切れてるから。この前、なほの結婚式だったんだ』





へ………?



苦笑い。



ううん。辛そうな笑顔で
そう言った城田くんを見ることしかできません



『兄貴が死んだ時から、ずっと側で支えてきてた奴がいた。すげーんだよ。兄貴の三回忌に仏壇の前でさ、“お前に怒られないようにしっかり守るから、俺にまかせてくれないか?”って』



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