新宿トライアングル



「お疲れさん♪」



懐っこそうな笑顔で俺に缶コーヒーを渡してくれて



「あっ……ありがとうございます!」



突然の好意に思わずコーヒーを落としそうになる。



そんな俺の姿を見てまた爆笑する。



優亜は中身もめちゃめちゃいい奴。



目の前で見たら、雑誌で見ていたよりも更に細い体。



ホストとモデル、両方をこなす体力はこの体の一体何処に入ってるんだか。



そう思うぐらいの冷たくて、滑らかな肌だった。



細いなりに程良く筋肉はついているからもやしっ子って訳じゃなく、優亜の顔と完璧に均整のとれたパーフェクトボディ。



そのまま並んでベンチに腰掛けると、



「冬弥はさ、卒業したらどうすんの?就職?」



ヤバい……。



それを聞かれたら……俺の野望がバレてしまう。



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