俺と君の運命論
水音の響く倉庫内には誰も近寄らない。というか、今は大事な講義中だからほとんどの学生がここから離れた講義室にいる。
俺らはサボり。
いや、こちらも大事な用があるのだからサボりとは言えない。
愛の行為はつまらない講義より大事なのだ。
「っ、」
「声、我慢しなくていいんですよ。あなたはそうやって私の下で喘いでいるのがお似合いです」
「っあ、ハルキぃっ、は、る」
赤い舌をちろちろと出す彼女が堪らなく可愛いんだけど、こちらもイッパイイッパイで襲うに襲えない。
むしろ受け男なる立ち位置にいる始末。
いやでもハルキに攻められるなら、それこそ愛されるならどんな立ち位置でもいい。
むしろハルキの愛を受けられるなんて光栄だ。至福の一言に限る。