魅惑のキスネコ!【完】
「狭くない?大丈夫?」
「はい、でもごめんなさい、
一緒にお風呂入りたいなんて
無理言って。」
「そんな。
大丈夫だよ。
でも・・なんか
話したい事でもあったの?」
あたしがそう聞くと
どうやら図星のようだった。
慌てて目を逸らし
俯くサヤカちゃん。
お風呂で火照ってほっぺが赤い。
「あの・・」
「・・うん。
なんでも聞いて?」
サヤカちゃんの緊張を解きたくて
あたしは優しく聞いてみた。
「カナさんは・・
どんな男性が好みですか?」
「え・・?
好きなタイプ・・って事?」
サヤカちゃんがコクコクと頷く。
その表情を見て思った。
やっぱりサヤカちゃん・・
きっと好きな人が居るんだ。
サヤカちゃんの熱い視線を感じながら
あたしは考えて、慎重に答えた。