永遠(とわ)に果てぬ愛
「えっ、知り合い?」
怜央に向かって聞くと、怜央は当たり前のように答える。
「一応、仕事関係者だけど」
そう言われて、ようやく気づいた。
「あ、そうか。ここにいるんだから、当たり前か」
それ以外の人がいる訳がない。
ただ、お母さんの実家と仕事の付き合いがあったのかと思った。
そう、未だに胡散臭そうにニコニコしているのは、以前嫌みを言いまくっていた母方の祖父だった。
だけど、ようやく分かった。
なぜ、嫌いなはずの私にニコニコしながら話しかけるのか。
おそらく、怜央の方が上の立場なのだろう。
だから、関係が分からなくても怜央の隣にいる限り、邪見に扱えないのだ。