永遠(とわ)に果てぬ愛
惚けてみるけど、何のことかは分かっている。
おそらく、アレのことだろう。
だけど、自ら言う訳にはいかない。
余程切羽詰っているのか、和奏はすぐに吐き出した。
「宝来乃愛のことよっ」
その名前が出たとたん、口角が上がった。
和奏が目の前にいたにも関わらず、自分の思い通りに進んでいると分かったことが嬉しかったんだ。
「婚約者って何?そんなのがいるのに、何で結婚なんて条件出したの!?」
オレの表情の変化に気づいているのか分からないけど、捲くし立てるように言う。
周りに誰がいようと関係ないらしい。
相変わらず、遠巻きに女たちが見ているのだけど。
「ちょっと、落ち着けって」
さすがに興奮しすぎている。