永遠(とわ)に果てぬ愛



意味が分かっていない彼女に、少しだけ説明した。

時期社長が約束されているオレは、まだ高校生だけど会社の手伝いをしている。

それで、手にした金だということを。



「私たちの面倒を見て、あなたに何のメリットがあるの?」



なおも不審がる彼女。

今まで接点がないヤツに言われたら、誰だってそうなるよな。



「メリットか……」



もちろん、オレにとってのメリットはたくさんある。

だけど、それは今言うことではなかった。



「それは、いずれ分かる。
ただ、条件がある」


「条件?」



眉間にしわを寄せて、彼女は言う。



「そう。条件は1つだけ。
卒業後、オレと結婚すること」


「は!?」




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