永遠(とわ)に果てぬ愛



「……分かった。じゃあ和奏ちゃん、またあとでね」



笑顔でそう言われるけど、何も言い返せなかった。

八塚くんのあとを着いて行く拓海も、心配そうに私を見るけど何も言えなかった。



「さて、邪魔者はいなくなったから、本音で話そうか」



2人が部屋を出て、ベッドに座ってそう言う。

そう改めて言われても、何から話せばいいのか困ってしまう。


そう思っていると、莉奈から話しを切り出してくれた。



「まずは、家を出る原因となったこと。
ある程度のことは天羽から聞いているけど、宝来とのやり取りは当事者である和奏しか分からないから。
宝来に、何を言われたの?」



確かに、手紙には詳しいことは何一つ書かなかった。

余計なことを書けば、全て怜央が好きだと繋がる気がして、何も書けなかった。


本当は、誰にも言わずにいようと思った。

言えば、次こそ泣いてしまう気がしたから。

それは悔しいから。




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