永遠(とわ)に果てぬ愛



「じゃあ、そういうことで。
放課後、待っているから」



わざと顔を近付けて、耳元で言った。

それに彼女は、耳まで真っ赤にしている。

こんな状況に慣れていないのだろう。

これからが、本当に楽しみになってくる。


真っ赤になった中でも、こくりと頷いた彼女を確認してから、屋上を出た。



「ちょっと、天羽っ。待ちなよっ」



そんなオレを、深町が追いかけて来た。

振り向くと、案の定怒っていた。



「どういうこと!?
あんな強引に事を進めていいと思ってんの?」


「安心しろよ。
すぐに手を出すことはねぇから。……たぶんな」


「当たり前!
そんなことしたら、ただじゃおかないから」



怒りは収まらず、睨みつけながら続ける。




< 38 / 620 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop