永遠(とわ)に果てぬ愛
手紙一つで家を出たのが、怜央には凄いショックだったらしい。
だから、ちゃんと帰って来たって確認したい。
安心したいって言われて、一緒に寝ようと言われた。
自分の気持ちに気づいた私は、恥ずかしくて嫌だって言ったんだけど、何もしないって約束するからと力なさそうな声で言われて、結局押しに負けた。
本当に何もしないのだろうかと不安にもなった。
けれど、ただ抱きしめるだけで何もしなかった。
心臓が壊れそうなぐらいにドキドキしていた。
それでも、怜央の温もりに包まれて私も眠っていたらしい。
「おはよう。怜央……離して欲しい」
「何で?」
いつから起きていたのだろう。
寝ぼけている声でもなく、はっきりと不満そうに言う。
「何でって、起きたいんだって」
「今日、日曜じゃん。まだ寝てていいよ」
そう言って、抱きしめる手を緩めようとはしなかった。