永遠(とわ)に果てぬ愛



日曜なのは分かっている。

そうじゃなくて、心臓がもたないんだって。

しかも、ずっとこのままだと甘えたくなってしまう。

だから、逃げたいのに。


そう思っていると、後ろから笑い声がする。

なぜか、怜央が笑っているのだ。

理由が分からない私は、睨み付けたいけど身動きが出来ない。

少しジタバタしてみるけど、外れない。



「もう、何で笑ってんの?」



表情も見えないから、結局聞くしかなかった。



「だって和奏、心臓が凄いことになっている」



どうやら、心臓がバクバクしているのに気づいたらしい。

めっちゃ、恥ずかしいんだけどっ。



「だから、離してよっ」




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