永遠(とわ)に果てぬ愛



いまいち、拓海が何を言いたいのか分からない。



「母さんの体が弱くて、父さんはずっと看病。それぞれの実家からは勘当。
そんな状態では、姉さんは誰も頼ることが出来なかった。
莉奈さんがいたけど、友達とはいえ赤の他人。だから、あまり詳しいことは話していなかったと思う」



拓海の話しは、オレの知らない和奏の姿を垣間見ることが出来た。



「好きな人だっていても、それは憧れに近かったと思う」


「拓海は、和奏の好きなヤツを知っていたのか?」



いくら2人きりの家族とはいえ、異性。

恋愛について話すのかと驚いた。



「越智悠真。僕も何度か逢ったことあるから。
僕たちが当時、憧れていたモノを持っていたと思う」



その話しは、あまりピンとこない。

悠真は、何を持っていたのだろう。



「だから、姉さんは本当の意味で人を愛することを知らない。愛される幸せも、頼る温もりも」




< 423 / 620 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop