永遠(とわ)に果てぬ愛



当たり障りのないように答えた。

嘘は言っていないから。

だけど、なんだか思いもよらない方向へきている気がする。



「違うっ。もっと前……本当に小さい頃に」



案の定、和奏は力強く否定する。

これはもう、オレの方が否定出来ないな。


今までそんな素振りも見せていなかったのに、急にってありえるのだろうか。

オレといる時間が長くなって、いつの間にか記憶が戻っていたのだろうか。



「少しずつ、記憶が戻っているのかもしれない」


「記憶が戻る?」



和奏の手を握りながら言う。

だけど、やっぱり和奏は分かっていない。

完全じゃなくて、所々思い出している感じか。




< 427 / 620 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop