永遠(とわ)に果てぬ愛
当たり障りのないように答えた。
嘘は言っていないから。
だけど、なんだか思いもよらない方向へきている気がする。
「違うっ。もっと前……本当に小さい頃に」
案の定、和奏は力強く否定する。
これはもう、オレの方が否定出来ないな。
今までそんな素振りも見せていなかったのに、急にってありえるのだろうか。
オレといる時間が長くなって、いつの間にか記憶が戻っていたのだろうか。
「少しずつ、記憶が戻っているのかもしれない」
「記憶が戻る?」
和奏の手を握りながら言う。
だけど、やっぱり和奏は分かっていない。
完全じゃなくて、所々思い出している感じか。