永遠(とわ)に果てぬ愛
オレは、ちらりと時計を見る。
もう12時か。
さすがに呼び出す訳にはいかねぇか。
「本当は、深町や直輝もいた方がいいけど。まぁ、仕方ねぇな。オレの分かる範囲で話すよ」
これがいいのか悪いのか、オレには分からない。
それでも、オレといる以上、記憶は蘇ってくると思う。
だったら今、全てを話してしまった方がいいと思う。
オレは、リビングを出て自室へ戻る。
本棚からフォトブックを手にして、リビングへ戻った。
フォトブックをテーブルに置いて、再度和奏の手を握る。
少しだけ、和奏の表情が強張っているように見えた。
不安なんだろうな。
自分に失われた記憶があって、その話しを聞くことが。
たぶん、1番いいのは両親から聞くこと。
だけど、それはもう出来ないから。
出来るだけ不安がないように、少しずつ話す。