永遠(とわ)に果てぬ愛



その電話が終わってからリビングへ行くと、珍しくみんながそろって起きていた。

だいたい休日は、みんな朝はバラバラだから。



「あ、姉さん、おはよう」


「おはよう……ございます」



拓海に挨拶されて、ふと思った。

なんだかんだ言いながら、拓海に心配かけてしまっている。

家出の時も、進路についても。



「拓海、いろいろとごめんね」



急に謝ったことで、拓海は驚いている。



「姉さん?……何についてか分かんないけど、気にしなくて大丈夫。
それより、ご飯食べよう」



明るく言う拓海に救われる。



「和奏さんが作らないと、なんだか黒いんだよね」



理央くんが怜央を見ながらそんなことを言う。




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