永遠(とわ)に果てぬ愛
「弟くんと仲良いんだね」
彼女の部屋に行くまでの廊下を歩きながら、彼女が言った。
「そうか?
まぁ、ガキの頃から両親いないことが多かったから、よけいかな」
「そっか」
「そっちこそ、拓海と仲良いじゃん」
そう言うと、彼女は少し沈んだような表情を見せた。
「まぁ、今は2人だけだし。
小さい時からお母さんが体弱くて、お父さんは看病ばかりで。2人でいることが多かったし」
不謹慎ではあるけど、少し嬉しかった。
何も聞いていないのに、彼女が自ら家族のことを話してくれたことが。
嫌々ここへ来たのだろうけど、少しは心を許してくれているのかもしれない。
そう思うと、にやにやが止まらなくなる。