永遠(とわ)に果てぬ愛
「じゃあ、連れて行くよ」
「あ、越智くんっ。ありがとう」
オレたちの話しを静かに聞いていた和奏が、あの女を捕まえて去ろうとする悠真にお礼を言った。
悠真は複雑そうな表情で和奏を見る。
本当は、和奏のこんな姿を見るのも辛いんだろうな。
なんて、オレが言える立場じゃねぇけど。
「……おめでとう。怜央と仲良くな」
それだけ言うと、あの女と扉のとこにいた友達を連れて去って行った。
「なぁ、悠真ってもしかして……」
悠真の表情を見て気づいたのか、直輝がオレにこっそり聞いてくる。
オレは、それに頷いた。
「さて、なんか変なのが入って来たけど、気を取り直して。さぁ、会場に行くわよー」
母さんの明るい声で、ようやく室内も明るくなった。