永遠(とわ)に果てぬ愛



一応、関係は分かった。

あの子は、社長令嬢とはいえ、力関係は低いんだ。


怜央の隣にいるには、こういう事情も覚えないといけないんだろうな。


あ、待って。

怜央は、将来社長になる。

私は、婚約者であるのだから、そのうち社長夫人になる?

よくよく考えれば……イヤ、よく考えなくてもそうなるのか。

私が社長夫人?

両親が生きていた頃は、そんな将来があるなんて、これぽっちも思っていなかったのに。



「和奏?」



急に静かになった私を、心配そうに怜央が見る。

私を安心させるかのように、腰に手を回すことも忘れない。

そんなさりげない行為に、漠然とした不安も消えていく。

だから、何もないと首を振る。




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