永遠(とわ)に果てぬ愛
さすが、スイートルーム。
室内は広いし、ベッドは無駄に大きい。
「和ー奏」
満面の笑みで私を呼ぶ。
それに逆らわず、怜央の傍まで行き、ベッドの上に座る。
すぐに、怜央の胸の中に収まった。
「ちょっ……」
「充電。会場に入ってからこんなこと出来なかったし」
イヤ、いいんだけど。
いいんだけど、ドキドキが止まらないんですっ。
それでも落ち着こうと深呼吸をしてみる。
だけど次の瞬間、ぐるんと回って目の前の景色が変わった。
一瞬のうちに天井が見えるようになって、怜央が上にいた。
「……んっ」
早業にボー然としている私に、隙ありとばかりに唇を奪う。