永遠(とわ)に果てぬ愛



「アイツも、相当怒っているみたいだし。何もされなきゃいいけど」



こういうのも逆らったことになるのか。

悠真が標的になるのは、予想外のことだな。



「アイツの存在があるから、他の男は水城さんに手出ししないんだし」



なるほどね。

林サンのせいで、他の男は表立って和奏にアプローチ出来ない訳か。

同じ部署だから、和奏に近づくことも出来ないし。

だから、林サンがいない時は、急に男が寄ってくるんだ。

それも、綺麗に流しているけど。



「怜央っ」



先輩とそんな話しをしているところへ、焦った声が聞こえた。



「悠真?」


「ちょっと来てくれっ」



社内で話しかけられるのは珍しいなと思いながら、悠真の焦った様子が気になる。



「清水、アイツのこと言っておいた方がいいぞ」



オレに声をかけたのが悠真だと気づいた先輩が、小声で言った。



「はい、分かりました」



とりあえず、素直に頷いて悠真のところまで行った。

そのまま、部署を離れる。



「怜央、ごめんっ」



防音設備のある会議室へ入ったとたん、悠真に謝られた。

意味が分からなくて、オレは首を傾げる。




< 568 / 620 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop