永遠(とわ)に果てぬ愛
「とにかく、早くご飯を食べないと遅刻するよ?」
その拓海の言葉に時計を見ると、もう7時を過ぎていた。
「ヤバイっ!」
慌ただしく準備をしてリビングへ行った。
そして、私たち姉弟と彼の兄弟の4人で食事を取った。
食事などは、基本お手伝いさんがやってくれるらしい。
「和奏が作ってくれるなら、そっちが食べたい」
そんなことを、怜央が言った。
姉弟のみでいることも多かったから、一通りの家事は出来る。
それに、ここにはタダで住んでいる。
ちゃんと2人分のお金は払うと言ったけど、いらないと言われた。
「拓海にお金がかかるようになるんだから、遺産は大事に取っとけ」