俺を好きな影に甘美あり!
手にしていたスプーンを置いて、パフェにあるアイスがもう溶けている。
水を飲んだ玲は小さく鼻で深呼吸した。
「 引かないで聞いてくれる?」
「 うん、引かないけど… 変な奴とか?」
オタクか、趣味がかなり合わない奴か…
気持ちが知りたいと早鐘をうちはじめて 早く言ってくれないかと思っていた。
「 悠真くん… 」
「 うん、で?聞いてるよ 」
「 悠真くん… 」
「 聞いてるから、で?」
「 だから、ね… 悠真くん 」
だからぁ 俺はいいからさ、言えってば!
俺は焦れったさを感じていた。
玲は本当はちゃんと言っていたのに、俺は気づかなかったんだ。
「 玲、はっきり言わないとわかんねぇって 」
「 だから…… 悠真くんだってば! 」
「 あ?え、あ … は?」
俺はバカだった。