俺様王子様に振り回されて
おぉ。


その声、やっぱそうだ。



っつーか、私、不可解なこと聞かなきゃなんねぇんじゃん。




「おい。森井とやら。」


「茜!先輩と敬語をつけて!」




羽依の言葉はとりあえず無視しといて。


だって敬語とか、面倒くさいし。

性に合わない。







「俺のモノになれって、どういうことだ?」



私が怪訝そうな目で見つつ、聞けば。




森井はフッと笑った。



「本当、おもしろいな。お前。

俺のこと知らないし、全く媚びないし。」




媚びない・・・・・・?



「なんで媚びる必要があんだよ。

金でも貰えんのか?」



首をかしげて言えば。




一瞬森井は目を丸くした後。


思いっきりふきだした。






いやいや、失礼だろうが。


こっちはそこそこ真面目に聞いてんのに。



ムッとしていると。






「はははっ!お前、マジでおもしろいな。

気に入った。


もう、拒否権はねぇから。」







・・・・・・・・・・・・・・これは・・・。



褒められた・・・んだよな。



で、その後のなんだ。

その後の。







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