私たちで奏でる物語
ライトアップされたステージは《灼熱地獄》じゃないかって思えた
(あ、足が震え……。失敗が怖い)
ライト付近の観客の顔しか見えない為、その奥に潜む闇に隠れた観客がどんな顔をしているか全く分からない
只、多くの人が私(達)を見ている
それから私が彼等と同じステージに立つのを不思議がっている雰囲気も
身体のシンまでガンガン伝わってくる
(嗚呼、声が出ない)
(目眩も吐き気もする)
もう駄目だ――と思った時だった
「盛り上がってるかーー!!」