- 魔 法 戦 争 -
「大宮君?目線を… あ わ せ ろ 。ふっふっ」
不気味な笑いが雷をもっと怖がらせた。
「は、い。ナンデスカ?センセ」
カタコトに話す雷を見て佐々木先生は
「お前な、俺、昨日教室にいつ集合といったっけ?」
「…チャイムのあとでスカ?」
佐々木先生は眉間に皺を寄せる。
「チャイムの?」
「あ「前だよね?大宮君?」
「はっはい!」
雷はすっかり忘れていたのだ。
雷がドアを開ける30秒前にチャイムが鳴っていたのだ。
「今度遅刻したら、な?」
迫り来る佐々木先生に負けた。