七神〜私と君で咲かす花〜
「…ぷっ」
気づけば涙も乾き、吹き出していた。
「なんだよ」
月神は口を尖らせる。
「別にぃ?」
そう言うと、月神は「ったく」と呆れながらも笑う。
「行くぞ」
2人は屋上の出口へと向かった。
私もその後ろをついて歩く。
「……あ」
ふと立ち止まり、「月神」と彼の名前を呼んだ。
月神は「どうした?」と首を傾げる。
「“颯”って呼んでいい?」
「は?」
月神は目を丸くする。
「千尋は下の名前で呼んでるからさ……呼び方、揃えたいなって」
「はぁ?」
めんどくさそうに頭をかく月神の隣で、千尋が口を開いた。
「いーじゃん、呼べば? その方がいいんじゃない?」
千尋はノリ気のようだ。
すると、月神はハァッとため息をついて言った。
「好きにしたら?」